Machine embroidery memo

フリーモーション刺繍、横振り刺繍、刺繍ミシン、ミシン刺繍のあれこれ

フリーモーション刺繍の糸

ミシン刺繍糸(上糸)

縫製の糸でもフリーモーションはできますが硬い感じに仕上がります。ミシン刺繍の糸は撚りが甘く、ふんわりと柔らかく仕上がります。自分が使用しているものを中心に紹介します。

 

ミシン刺繍糸いろいろ

 

ブラザーの家庭用ミシン刺繍糸

  • ウルトラポス
    発色性と光沢があるポリエステル100%の刺しゅう糸。
    300m巻。丈夫で糸切れしにくいです。
  • カントリー
    ナチュラルな素材に合う、ツヤを抑えた刺しゅう糸。
    手刺繍の風合いが好みの方におすすめです。300m巻。
    現タイプはポリエステル100%
    旧タイプはキュプラ100%
「カントリー 40色セット」を検索する
【購入ポイント】
  • カントリー刺しゅう糸はマットな風合いに仕上がります。
  • 40色バランス良く色がそろっています。
  • 画像はアマゾン「カントリー40色刺繍糸」です。

 

オゼキ S-55

カントリー刺繍糸に近いツヤを抑えた糸。
キュプラ(ベンベルグ)100%。キュプラの原料は綿花の短い繊維です。高級コットンを超えた風合いがウリであたたかくやわらかい仕上がりになります。40番(120タイプ)2000m巻、20番(240タイプ)1000m巻があります。

 

サカエトレーディング 業務用太巻きレーヨン糸

サカエトレーディングはミシン刺繍糸のお値打ち通販サイトです。色のバリエーションも豊富です。さらにセットを超割引価格で販売していることがあります。レーヨンの縫いやすい糸が安く購入できます。

 

COSMO 綿100% 40 超長綿ミシン糸

COSMOは手刺繍糸で有名なブランドです。ミシン糸もあるのですね。超長綿とは繊維長が35mm以上の長くしなやかな高品質の綿で上品な光沢が特徴とのこと。なるほどこのミシン糸、綿100%だけどツヤがあると思いました。珍しい。2000m巻。

 

廃番 ソフテーヌ 120、180

レーヨンのようなツヤツヤではなく、程よい光沢が特徴のアクリルのミシン糸です。暖かみのある軽い仕上がりが好きなので廃番は残念です。

 

その他メジャーなミシン刺繍糸

 

ミシン刺繍糸(下糸)

フリーモーション刺繍では下糸の太さは上糸と同じ、または細いものが適しています。素材に関して特に制約はありませんが伸びないものが良いとされてます。上下同じ糸にするか刺繍ミシンの下糸を利用すると良いでしょう。

 

「刺しゅう ミシン 下糸」を検索する
【購入ポイント】
  • 画像はアマゾン「brother(ブラザー) 刺しゅう用下糸 1300M巻き EBT02 EBT02 ホワイト」です。
  • 家庭用ミシンの下糸は水平釜のミシン、糸調子を合わせるのが苦手な人におすすめです。

 

家庭用刺繍ミシン下糸

家庭用刺繍ミシンはメーカー推奨、ポリエステル100%の純正下糸があります。テンションが強く表に出にくい加工がしてあります。糸調子を合わせやすく、上糸のみで調整する水平釜のミシンに適しています。表から見えないように糸調子を合わせるので上糸と色違いでも大丈夫です。

 

brother(ブラザー) 刺しゅう用下糸 1300M巻き
(ポリエステル100%、白糸、黒糸)

 

業務用刺繍ミシン下糸

業務用刺繍ミシンの専用下糸もあります。

 

キングミシン刺しゅう下糸 
(#120/20,000m巻、ポリエステル100%、フジックス)

 

「高強力、低伸度、低収縮タイプのハイマルチポリエステルフィラメント糸に、特殊毛羽加工を施したミシン刺しゅう下糸専用糸」との説明書きがありました。家庭用の純正下糸と同じような機能があるようです。

 

カタン糸、ポリエステル100%スパン糸の90~120番手を使う方法もあります。下糸が出ないようにテンションの調整が必要です。

 

糸の選択

家庭用 vs 業務用

家庭用ミシン糸の方がセット購入できるので色数を揃えやすいです。でも、本格的にミシン刺繍をするなら業務用の方がお得です。糸立てスタンドがあれば家庭用ミシンでも使用できますがなくても大丈夫です。太巻きが入るマグカップと洗濯ばさみがあれば使えるんです。下の参考サイトでやり方をご覧ください。


多数の色を使用するなら多色糸立てスタンド(10色立て)が便利です。業務用ミシン糸も使用できます。価格がネックですが買って良かった商品です。

 

「多色糸立てスタンド」を検索する
【購入ポイント】
  • たくさんの色を使用する時に便利です。
  • 糸替え、管理がしやすいです。
  • 画像は楽天「多色糸立てスタンド」です。

 


作品スタイル

日本ではマイナーなフリーモーション刺繍ですが海外ではいろいろな流派があります。

 

  • 美しい風景を刺繍で表現する流派 Thread painting
  • 布を糸で装飾するキルト系の流派
  • 足踏ミシンからの伝統技術を受け継ぐ流派
  • モダンな自由な発想の流派

などなど紹介しきれないですが...
自然な風合いの伝統刺繍は綿一択、装飾系はレーヨン推奨など作品スタイルによって使用する糸や生地の素材は様々です。ご自分のミシンに合うもの、デザインや用途に適したものを見つけましょう。

 

ヒートカット

ヒートカットとは、高温の刃(ヒートカッター)で生地を溶かしながら切る方法です。スタンプワークやワッペンの刺繍をする時に利用します。この時、ポリエステルの糸は溶けてしまうのでレーヨン、綿など溶けない糸を選択します。

 

手刺繍の糸を使う

手刺繍の糸(フロス)をボビンに巻いて上糸として使う方法があります。手刺繍のような温もりと味わいの感じられる作品に仕上がります。巻き方は参考サイトでご覧ください。

 

参考サイト

家庭用ミシンで工業用ミシン糸を使う方法 | SMILEWORKS25
家庭用ミシンで業務用太巻きミシン糸を使う方法を紹介しています。

 

Вышивка на машинке - Намотка мулине на шпульку - YouTube
ボビンに手縫い用刺繍糸フロスを巻き付ける方法です。