縫い方いろいろ
領域を埋める方法はいろいろあります。以前紹介したマウンド(砂縫い)もその一つです。サテンステッチやロング&ショートステッチもあります。ここでは直線縫いで地道に埋める方法、ジグザグ縫いで埋める方法を紹介します。
直線縫いで埋める
まずは直線縫いで埋めていく方法です。色鉛筆の塗り絵のような縫い方です。線を順々に密に縫っていくことでなめらかで均一な刺繍面を作り出します。色の違う糸を混ぜあわせるように縫うことでグラデーションのような効果を出すこともできます。手順、注意点をまとめておきます。
手順
- まず埋める領域の輪郭を直線縫いで縫います。
- 縫い目が1~3mm程度の直線縫いで列を縫い連ねていきます。
注意点
- 縫い目の長さが揃っていると綺麗に見えます。
- 隣接するラインの向きがだいたい同じで交差しない方が綺麗に見えます。
- 隙間がないように密に縫います。
- 針の落ちる位置を隣の列と揃える必要はありません。
実例
下縫いはしていません。すべて直線縫いで縫っています。赤からピンクのミシン糸を混ぜ合わるように縫うことでグラデーション風にしています。色鉛筆の塗り絵と同じような方法です。
参考動画
ジグザグ縫いで埋める
二通りの縫い方
広い面積はジグザグ縫いで埋めると楽です。縫い進む方向によってによって二通りの縫い方があります。
左の垂直方向は刺繍枠を上下に動かしてジグザグ縫いをしています。埋めるスピードが速いです。
右の水平方向は刺繍枠をジグザグで針が動くのと同じ方向に動かしています。縫い目が重なって縫えるのでしっかりと領域が埋まりますが埋めるスピードは遅くなります。
垂直方向
- 埋める前に領域の輪郭を直線縫いで縫っておきます。
- ジグザグの振りに対して垂直に刺繍枠を動かして往復して縫い進めます。
- 複数列ある場合は境目が目立ってしまいます。
水平方向
- 埋める前に領域の輪郭を直線縫いで縫っておきます。
- ジグザグの振りと同じ、水平方向に刺繍枠を動かして往復して縫い進めます。
- 境目がありません。
- 縫い目を混ぜ合わせてグラデーションのような効果を作ることもできます。
参考動画
水平方向の縫い方の例です。
下縫いの役割
領域を埋める場合は下縫いするかしないかはケースバイケースです。縫い縮みが心配な素材や形状、ジグザグ縫い、サテンステッチなどの縮みやすい刺繍の場合は重要な枠割を果たします。輪郭を縫ったり、ステッチとは垂直の方向に粗く縫ったりします。
ミシン刺繍の下縫い役割は以下の通りです。
ミシン刺繍における下縫いは、刺繍の安定性と耐久性を高めるために行われる重要な工程です。下縫いの役割には以下のようなものがあります:
- 生地の安定性を向上させる:下縫いは、刺繍をする生地に安定性を与える役割があります。生地がしっかりと固定されていることで、刺繍時のずれや歪みを防ぎます。
- 刺繍の美しさを向上させる:下縫いによって生地上に補強糸が配置されることで、刺繍ステッチが均等になり、美しい仕上がりを実現します。また、下縫いに使用する糸の色や質感を工夫することで、刺繍デザインにアクセントを加えることもできます。
- 刺繍の耐久性を向上させる:下縫いは、刺繍作品の耐久性を高める重要な要素です。下縫いによって糸がしっかりと生地に固定され、刺繍がほつれることを防ぎます。特に大きな面積や複雑なデザインの刺繍において、下縫いは作品の耐久性を確保するために欠かせません。
- 刺繍作業の効率を向上させる:下縫いによって生地が安定するため、刺繍作業がスムーズに進行します。生地のずれや歪みが少なくなることで、正確な刺繍を行いやすくなります。
- 下縫いは、刺繍作業の前に行われる工程であり、一般的に刺繍機の下糸として使われる強度の高い糸を使用します。また、下縫いには様々なステッチパターンや密度の設定があります。これらの要素を適切に調整することで、刺繍作品の品質や耐久性を向上させることができます。
Written with ChatGPT